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*** 硬膜外麻酔が効かない人がいる? ***

 

硬膜外麻酔の効きには確かに個人差があります。

***無痛分娩は痛みゼロ?***でもお話しましたが、そもそも無痛分娩は全く痛みがゼロになるわけではないことを知っていてください。

 

背中に入った硬膜外麻酔のカテーテルは本当に色んな方向に行きます。

頭側に向かうこともあれば、お尻側に行くこともありますし、場合によっては背骨の横にある椎間孔という場所に入ることもあります。

 

また硬膜外腔の中の解剖学的構造にも個人差があります。硬膜外腔に張り巡らされている靭帯:髄膜椎靭帯(meningovertebral ligament)が、カテーテルの進みや薬の広がりを邪魔することがあります。

 

さらに非常に稀ですが、人によっては局所麻酔薬自体が作用しないことがあります。

 

これらが原因で硬膜外麻酔が効かない状況は起こりえますが、担当麻酔科医はそれぞれの状況から判断して、最善の策を考えます。

 

カテーテルの位置が不適切な場合は、カテーテルの調整や再挿入をします。(詳しくは***麻酔科医がやっていること***参照

 

局所麻酔薬が作用しないお母さんには、他の麻酔方法を試みます。

硬膜外麻酔以外の麻酔方法については(***無痛分娩の種類***)
で紹介しています。

 

以上のように硬膜外麻酔が効きにくい人はいますが、効きにくい場合にも改善策や代替手段はあるのです。

 

硬膜外麻酔が効きにくい原因と対策についてお話しました。

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