*** 硬膜外麻酔について::使われる道具の種類 ***
硬膜外麻酔は(***無痛分娩の種類***)でも触れましたが、ここでは実際に使われる道具を中心に、硬膜外麻酔について紹介します。
硬膜外針
こちらが一般に使われる硬膜外針です。業者によって多少仕様が異なりますが、このような形をしています。
最初に局所麻酔薬をまいてから挿入するので、入るときに背中を押される感覚があると思いますが、強い痛みはありません。
生食の入ったシリンジで圧をかけながら、針先が硬膜外腔に到達することを確認します。
CSE針
こちらはCSE(脊髄くも膜下麻酔併用硬膜外麻酔)の際に使われる針です。
硬膜外針に加えて細くて長い針が使われます。
硬膜外針を入れるところまでは先ほどと同じで、さらに追加で細長い針を用いて脊髄くも膜下腔に薬を入れてきます。
硬膜外カテーテル
この細い管が、硬膜外腔に入れるカテーテルです。
このカテーテルが入ると、背中にもぞもぞするような感覚や、足に少し響くようなことがあります。
硬膜外腔に4cmほど、この管を留置させます。
硬膜外シリンジ
無事にカテーテルが入ったら、カテーテルの入り口にこのようなシリンジをつけて薬をいれます。
少量の局所麻酔薬を使って、異常が起きないことを確認した後に、PCAポンプという機械を使って本格的に薬を拡げていきます。
いかがでしたでしょうか?
硬膜外麻酔は、初めて経験される方も多く、なかなかイメージがつきづらいかとは思いますが、現場ではこれらの道具を使って行います。
硬膜外で実際にどのような道具を使うかについてのお話でした。