*** 無痛分娩は痛みゼロ? ***
誤解として、無痛分娩と聞くと、全く痛くないとイメージをする方もいますが、決してそうではありません。あくまで、陣痛による痛みを軽減する補助的なものと捉えてください。
痛みの程度を表すスケールとしてNRS(Numerical Rating Scale)というものがあります。痛みを10段階で表す自己スケールです。おおよそ無麻酔で腕を切る痛みが10/10の痛みと言われています。
陣痛が辛くなってきたお母さんに痛みの程度を聞くと、大抵10/10の痛みとおっしゃいます。その後、無痛分娩を初めて硬膜外麻酔が効いてくると、0-3点くらいまで改善できることが多いです。
それでも大きな収縮の波が来たときは、痛みを感じることはありますし、子宮口が完全に開いて赤ちゃんが下の方にくると、お尻の方が強く痛くなるときがあります。
こんなに痛いなら無痛なんていらないじゃないか!やらなければよかった!
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に2人目のお子さんを無痛なしで生んでみると
ああ、やっぱり麻酔で相当楽になっていたんだな、、、
そう思われると思います。