*** 授乳への影響:硬膜外による無痛分娩 ***
硬膜外麻酔による無痛分娩が、授乳に与える影響は意外と専門家の中でも見解がまとまっていませんが、大きな悪影響はないと考えて問題なさそうです。
授乳に対するプラスの意見として、無痛で痛みがとれてストレスが軽減することで、母乳の分泌が促進されるというものがあります。
無痛分娩では、一般的に局所麻酔薬にフェンタニルなどの麻薬を併用することが多いですが(***無痛分娩に使用されるお薬 ***)、これらが母乳に移行する割合は微々たるものです。
麻薬の母乳への移行については沢山の研究がでていますが、通常使用量であれば授乳に関して問題ないという意見が多いです。
アメリカの小児学会も、フェンタニルは授乳に問題ないという立場をとっています。
(アメリカ小児学会HPより)
まとめると、一般的な使用方法であれば、授乳に与えるマイナスの影響はほとんどないということです。
硬膜外による無痛と授乳の関係についてのお話でした。