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『 狂乱出産ってなに?無痛分娩の歴史 』 麻酔科医情報サイト

 

*** 狂乱出産ってなに?無痛分娩の歴史  ***

 

皆さん、狂乱出産とはなにかご存じでしょうか?

 

狂乱出産とは、お母さんが、陣痛の痛みで、絶叫・混乱し、大暴れしながらする出産のことを言います。

 

今から50年前の日本のお産は、そんな狂乱出産も当たり前でした。

 

助産師さんは、痛みにのたうち回る妊婦さんを馬乗りになって押さえつけて、ラボナールという全身麻酔薬を使って寝かせ、努責もかけられないような状態で出産していました。

産科病棟はとても劣悪な環境だったのです。

 

その中でお腹を押さえつけすぎることによる胎盤剥離や、胎児死亡も起きていました。それでも出産が痛いのは当然と考えられ、陣痛に対する対応はほとんどとられていませんでした。

 

1960年代になると若手の助産師さんが、何とか痛みを軽減できないものかと考え始め、呼吸や器具を使った方法を取り入れていきました。

 

50年以上たった現在でも、日本では、国特有の慣習や保険制度の理由もあって、なかなか無痛分娩の普及は進んでいないのです。

 

それでも無痛分娩の関心は年々高まってきていますし、今後さらなる普及が期待されているところです。

 

この章では、無痛分娩の歴史、特に狂乱出産とはなにかについてご紹介しました。

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