*** 心臓の病気と無痛 ***
お母さんに進行中の心臓の疾患があったり、小さい時に心臓の手術をしたことがある場合、分娩によってかかる負担が、循環の異常を引き起こす恐れがあります。
心臓の疾患が重篤であるほど、分娩に伴う命の危険が強くなります。
このような場合、無痛分娩を選択することが有効です。
麻酔を拡げて分娩の痛みをとり、かつ麻酔を拡げすぎて、心臓を支配する交感神経(戦う神経)と副交感神経(リラックスする神経)に影響を与えることがないように調整します。これによって、心臓の動きや、血管の開き具合を一定に保ちます。
分娩の体への影響を最小限にすることで、心血管系の合併症を抑えることができるのです。