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『 痛みがなくなることの意味 』 麻酔科医情報サイト

 

 

*** 痛みがなくなることの意味 ***

 

無痛分娩は単に痛みをとるということだけではありません。

痛みがなくなることには

「酸素需要をよくする」「血圧をコントロールできる」「産後の復帰が早い」「出産と向き合える」

これらのメリットがあるのです。

どんなことなのか一つ一つ見ていきましょう。

 

 

酸素需要をよくする

分娩の痛みを取ることによって、胎盤血流の減少を防ぐことができ、酸素需要を改善することができます。

赤ちゃんにたくさん酸素が行き渡るということです。

 

 

血圧をコントロールできる

お母さんの交感神経(戦う時に興奮する神経)の興奮を抑えることができ、血圧のコントロールをすることができます。

 

上の2つはお母さんや赤ちゃんの体にリスクがある場合、より重要となります。

 

 

産後の復帰が早い

陣痛の痛みによる消耗は、出産後すぐ始まる育児にも影響します。この消耗を抑えることで、出産後の復帰をスムーズにします。

特に高齢出産などで、体力が低下しているお母さんにとって、ありがたいことです。

 

 

出産と向き合える

痛みが軽減されることで、自分の出産と冷静に向かい合うことができます。

 

生まれてきたらこんな生活が始まるね、一緒にあんなことやこんなことしようね、と語りながら、パートナーと共に、自分の赤ちゃんを向かい入れる準備ができるわけです。

無痛でない場合、ひらすら続く陣痛の荒波に、お母さんは揉まれることになります。何時間も悶え苦しむお母さんに対して、何をしてあげたらいいかよく分からず、付き添うパートナーさんにとっても、無痛という選択はうれしいことですね。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

ご紹介したように、無痛分娩は痛みをとるだけではなく、多くのメリットがあるのです。

この章では無痛分娩において、痛みをとることの意味について考えました。

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