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『 無痛分娩と自閉症の関係 』 麻酔科医情報サイト

 

*** 無痛分娩と自閉症の関係  ***

無痛分娩と自閉症になにか関係があるのでしょうか?

 

結論から言いますと、現在のところ無痛分娩によって自閉症の赤ちゃんが増えるという医学的な根拠はありません。またそれを示唆する研究もありません。

 

無痛分娩あるいは非無痛分娩においても、分娩時は必要に応じて、オキシトシンというホルモン作用のある薬剤を使うことがあります。

このオキシトシンには、子宮収縮作用があり、陣痛を促進させて、分娩の進行を助ける働きがあります。

 

このオキシトシンが、精神科領域で、自閉症の治療薬としての働きがある可能性があるとして、研究されているようです。実際に金沢大学や東京大学の研究では、オキシトシンを自閉症患者に投与することで、症状が改善するという結果が出ています。この結果については議論されています。

 

しかし、分娩時のオキシトシンの投与が、赤ちゃんの自閉症と関係する明らかな根拠はなく、また無痛分娩と自閉症の関係を示唆する情報も、現在のところありません。

 

無痛分娩すると、子供が自閉症になるリスクが上がるのでは?という質問を、たまにされますが、そういった心配をする必要はありません。

 

無痛分娩と自閉症についてのお話でした。

 

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